昨日の記事でお話しした『不起訴』のニュースが今日も朝から飛び込んできました。この記事ではこのニュースを紹介するとともに、追い詰められているスカウトがとても危険な状態にあることを解説します。
報道によりますと
激高…スカウトグループの男性ら逮捕、恐喝の疑い 関係を絶とうとした店責任者の男性、報酬の支払いを拒否…「女を返さないなら」と契約継続を求め脅される グループの男らは28歳 その後、理由不明の不起訴に
埼玉県内の風俗店に対して関係継続のために脅迫し、紹介料を脅し取ったなどとして、脅迫や暴力行為法違反の疑いで川口署に逮捕されていた戸田市の男性（28）ら2人について、さいたま地検は2日までに不起訴処分とした。処分理由は明らかにしていない。
■「上が納得しない」（以下、再逮捕記事）
川口署は9月10日、恐喝の疑いで、いずれも職業不詳の戸田市の男（28）、住所不定の男（28）を再逮捕した。
再逮捕容疑は氏名不詳者らと共謀し、女性スタッフなどを紹介した報酬を恐喝しようと考え、1月下旬ごろから、県内の風俗店4店舗に電話や訪問を繰り返し、交渉役として対応した店舗運営者ら3人に「これまで通り付き合ってくれないと上が納得しない」「うちがどういうグループか分かっていますよね」「金払ってくださいよ」などと現金を要求。4月2日午後2時ごろ、4店舗から合計460万円の交付を受けて喝取した疑い。県警は共犯事件のため認否を明らかにしていない。
同署によると、2人は同じスカウトグループのメンバーで、別の県内の風俗店の運営責任者に対して関係継続のため脅迫を行ったとして暴力行為法違反の疑いで逮捕されていた。余罪捜査から今回の恐喝容疑が浮上。同署で余罪を調べている。
■「どうなるか分からんぞ」（以下、初報記事）
川口署は8月20日、暴力行為法違反の疑いで、いずれも職業不詳で戸田市の男（28）、住所不定の男（28）を逮捕した。
逮捕容疑は氏名不詳者らと共謀し、1月下旬ごろから4月上旬ごろまでの間、県内の風俗店内で、運営責任者の男性（46）から、容疑者らの所属するスカウトグループに対する報酬の支払いを拒否して関係を絶つ旨を告げられたことに憤慨し、同店を複数回訪れ、男性に対し「これまで通りの関係を継続しないなら、どうなるか分からんぞ」「女を返さないなら金を払え」などと脅迫した疑い。共犯事件のため認否は明らかにしていない。
同署によると、容疑者らは同一のスカウトグループに所属し、同店に女性スタッフなどを紹介して報酬を受け取っていた。4月14日に男性が同署を訪れ「スカウトグループに今年1月に関係を絶つ旨を伝えたところ、契約の継続を求めて脅されるようになった」と相談。店舗関係者や防犯カメラの捜査などから犯行を特定した。同署で詳しい経緯を調べている。
埼玉新聞 2025年10月9日 9時14分配信
何があった?
実はこの逮捕の時のニュースはこのブログでも取り上げています。
この人達は2回逮捕されています。2回逮捕されていますので、最低でも起訴理由は2つあるはずです。その両方とも起訴を見送って既に釈放されたのか、それともどれか一つに絞って起訴されて今でも拘留されているのかはこのニュース記事からは分かりません。
事件の概要を想像すると、スカウトを利用して在籍嬢を確保したお店が、まだそのキャストが在籍してるにもかかわらず法改正を理由にスカウトバックの支払いを拒否しました。当然スカウトグループはそれまで通りの支払いを要求します。スカウトバックの支払いでトラブルになったと言うのが事件のあらましですね。
しかし、これはどちらの言い分も合法です。
まず大前提として、法改正前でもスカウトがお店にキャストを紹介する行為は職安法違反の犯罪です。しかし、スカウトバックについては、キャストが紹介された時点では法律に明記がありませんでした。民間同士の契約ですので、報酬を要求するのは当然です。その時に多少強い言葉遣いがあったとしても、起訴して裁判して厳罰が下される可能性はきわめて低いです。
法改正以後のスカウトバックについて支払いを拒否するのも、法律通りです。
起訴するのはかなり難しい案件だと思います。結局スカウト側に今後のスカウトバックについては、以後請求しない旨の誓約書などを書かせて終了したのだと思います。
スカウトは追い詰められている
現実問題未だにスカウトを利用しているお店は多いです。風俗求人サイトではキャストの確保は難しいのが現実です。キャストがいなければお店は営業できません。スカウトバックがお店の経営を圧迫していることは事実ですが、それ以上にスカウトと縁を切ると営業ができないという切迫した現実がお店にあることも事実です。
風俗ポータルサイトの登録店舗数がものすごく減っています。スカウトも紹介する先が大幅に減っているはずです。
スカウトで儲かる時代は終了を迎えました。今まで高額の報酬を得ていた彼らが、その収入源をたたれようとしています。もう今までの様に高収入を得るすべがないです。
当然凶暴化する人もいるでしょう。
このニュースの人たちは『手を出さなかった』から不起訴だったとも言えます。暴力行為があれば間違いなく起訴されていたでしょう。
しかし、追い詰められた人たちは『弱いところ』を攻撃するのは当たり前の流れです。お店がダメなら次は女の子が標的にならないとも限りません。お店から回収できないなら、女の子からスカウトバックをとることを考えるスカウトがいても不思議ではありません。
まとめ
今回の風適法改正には抜け穴があります。それは、お店がスカウトにスカウトバックを支払うことは禁止されていますが、女の子がスカウトにスカウトバックを支払うことは想定されていない点です。
経験年数の長い風俗店スタッフなら、それなりの修羅場をかいくぐってきております。場数をこなしていますので、ガキンチョがワーワー騒いだところでビビりません。
しかし、女の子はそうはいかないですよね。
今後しぶとくスカウト仕事にしがみつこうとする人たちは、凶悪化する可能性が非常に高いです。危ない目に遭わないためにも、スカウトを利用しては絶対にいけません。非常に正確な情報の少ない風俗求人ですが、それでも自分自身でお店探しをしてください。
このブログの記事があなたの安全なお店探しの一助になれば幸いです。
在籍する気がなくてもパイならあなたのどんな相談でも受け付けています。
安全なパイにおいでよ。
