正直なところ風俗業界ではかなり頻繁に摘発の噂ってあります。経営者やスタッフが逮捕されるのは日常の出来事だったりする業界です。店長は逮捕されたことはありませんが、始末書の提出なら今まで何回したか分からないほど経験しています。監督官庁が最寄りの警察署なので、ちょっと違反行為を指摘されただけで始末書を提出する必要があります。このブログで取り上げるのは、そんな日常風景でも女の子に役立ちそうなニュースを取り上げています。全部取り上げたらほぼ毎日風俗業界ニュースになってしまいます。実際栃木県内でも、摘発を受けて現在営業停止中のお店だってあります。今回は『援デリ』について解説します。
報道によりますと

「お会いできる方探しています」マッチングアプリで女性装い売春客募ったか 「派遣型風俗店」経営の男2人逮捕 三重
派遣型風俗店を経営する男2人が出会い系サイトで女性を装い、売春客を募って女性を紹介したとして、売春防止法違反の疑いで逮捕されました。
売春防止法違反の疑いで逮捕されたのは、三重県伊勢市の派遣型風俗店経営の*****容疑者(38)と従業員の****容疑者(20)です。
警察によりますと、***容疑者らは共謀のうえ、2025年8月、マッチングアプリの掲示板に女性を装って「お会いできる方探しています」などとメッセージを掲載して売春客を募り、連絡してきた男性に20代の女性を紹介した疑いがもたれています。
警察は捜査に支障があるとして2人の認否を明らかにしていませんが、同様の犯行を重ねていた可能性も含め詳しく捜査しています。
※ 本文中の個人名は伏せ字にしています。
日テレニュース 2025年12月5日 12:09
援デリとは

以前にも援デリについて解説しています。援デリにも2パターンあります。1つは以前に解説した完全に存在そのものが違法なタイプ。そして今回解説するサービス内容が違法のタイプです。理屈で言えば完全合法でもできます。しかし、実際には完全合法で援デリを営業しているお店は無いと思います。
援デリとは、ネットなどの広告で集客するのではなく、マッチングアプリやSNSを使用して集客するタイプの業種です。キチンと届け出をして営業していれば、表向きは合法のデリヘルです。
合法的にデリヘルを運営・経営していくことは非常に難易度が高いです。まず第一に届出書類一式が揃わないことがほとんどです。まったくの素人ですと、届け出に必要な書類一式を揃えることはできないでしょう。すると無届けのモグリ業者として営業することになります。その場合、ホームページも風俗ポータルサイトも利用できませんので、マッチングアプリやSNSで集客することになります。
また、今回の業者のようにデリヘルとして正式な届け出をしている場合もあります。正式な届け出をして風俗ポータルサイトに広告を出稿してもお客様が来るとは限りません。広告戦略や写メ日記の指導など、デリヘルを運営するためにはかなり高度な知識とテクニックが必要になります。そこでマッチングアプリやSNSを使った集客をすることになります。
ここで問題となるのは、そのサービス内容です。マッチングアプリやSNSでは本番が当たり前になります。『本番』すなわち『売春』ですね。売春は完全違法です。
テレビ報道では、実際に使われていた業務日報も映し出されて内容も読める状態でした。ホテル代込みの60分20,000円で本番を提供していたことが読み取れます。バックが9,000円でホテル代が3,000円、店落ちが7,000円。割引が1,000円付いています。おそらく割引は100%女の子負担なのでしょう。お給料に関しては、いわゆる『折半』という形態ですね。ロングコースでは歩合が変わるようです。とは言っても日報を見る限り6割バックですが。
援デリでは、お客様へのアプローチはお店のスタッフが行うことが普通です。女の子が接客している間も次のお客様獲得のための業務をしています。
実際のところマッチングアプリを利用しているお客様もそのことは分かっています。通称『業者』と呼ばれています。簡単に交渉が成立しますので、好むお客様がいることも事実です。つまり、お客様も本番が目的です。
お客様が本番目的ですので、援デリはほぼ間違いなく違法となります。
女の子はどうしたら良い?

業界歴の長い店長ですから、きれい事を言うつもりはありません。しかし、基本的に『基盤』『円盤』のお店のには近寄らないことをオススメします。基盤とは基本プレイに本番行為が含まれているお店。円盤とはオプション料金をいただいて本番サービスを提供するお店を言います。堂々と営業していますが、ソープランドは基盤店になります。ソープランドの営業実態は違法です。
ソープも援デリも同じですが、働いている女の子には一切おとがめ無しが普通です。よほどその場で大騒ぎを起こさない限り、その場での事情聴取で終わります。このブログでも何回か書きましたが、この時の事情聴取には素直に応じましょう。警察と聞いただけで拒絶反応をする人がいます。くれぐれも「ウッセー、ポリ公!!」とかやらないでください。本当にその後が大変ですから。素直に聞かれたことに答えればすぐに終わります。
店長は『完全合法』をモットーに営業しているので、オススメはしません。しかし、実際単価は低くなる傾向がありますが、風俗ポータルサイトやホームページで集客するよりマッチングアプリの方が集客効果が高いのは事実です。ただし、本番目的のお客様しかいません。
女の子にとってリスクと言えば、責任者が逮捕されてしまいますのでその日のお給料が精算できなくなることです。場合によっては事務所内の現金は押収されてしまいます。摘発を受けたその日のお給料はなくなってしまうことが考えられます。また、お店そのものもなくなってしまいますので、次のお店を探さなくてはならなくなるかも知れません。
実は店長の周りでも今まで多くの人が摘発を受けて逮捕されています。しかし、反省をした人を見たことがありません。だいたい20日程度拘束されて、いったん出てきたら裁判にかけられて数十万円の罰金刑が科せられるのが通常です。最近はスカウトがらみで摘発を受けるお店も非常に多いです。しかし、「この程度の罰金ならスカウトを使い続けた方が得」と判断する経営者が大半です。店舗型の場合は営業できなくなることもありますが、デリヘルの場合は簡単に営業を再開できるので反省する人は少ないように思います。
お店が再開される場合は、前回のお給料も精算してもらえます。サービス内容に納得しているのであるなら、判断は人それぞれだと思います。
まとめ

援デリにもメリットがあることは事実です。マッチングアプリでの集客は、言ってみれば『一本釣り』です。実際風俗ポータルサイトや写メ日記よりも、はるかに集客効果は高いです。しかし、サービス内容は本番という違法行為を要求されます。女の子の心身に対するリスクと、お店が摘発されるリスクが伴います。
店長は『完全合法』をモットーに営業しています。それでも、書類上の些細な不備があれば始末書を提出しなければいけません。風俗業界は監督官庁が最寄りの警察署なので、かなり厳しいです。実際今回摘発されたデリヘルもしっかり『風俗営業従業者名簿』は備え付けられていることがニュース映像で確認できます。このお店はサービス内容だけが違法だったようです。それ以外は売上げもあり、キチンと営業できていたお店のように思います。
完全合法をモットーにしている店長としては、それでもやはり『円盤』『基盤』のお店には近寄らないことをオススメします。
完全合法のパイにおいでよ。

